『歴史群像』に著者インタビュー掲載 [『軍用機の誕生』]
『歴史群像』2017年4月号に、『軍用機の誕生』の著者インタビューが掲載されました。新刊紹介(ブックレビュー)のコーナーで、1ページを割いたインタビュー記事です。
記事では「本書『軍用機の誕生』は、科学技術と国家政策の関連性から日本の航空技術史を考察した一冊だ」として、日本では戦時下にも関わらず、基礎研究が重視されていたという拙著の主張を、詳しく取り上げていただきました。
記事では「本書『軍用機の誕生』は、科学技術と国家政策の関連性から日本の航空技術史を考察した一冊だ」として、日本では戦時下にも関わらず、基礎研究が重視されていたという拙著の主張を、詳しく取り上げていただきました。
『軍用機の誕生』重版決定! [『軍用機の誕生』]
拙著『軍用機の誕生』の重版が決定しました。
版元の吉川弘文館の情報によれば、2017年3月17日出来の予定です。
http://www.yoshikawa-k.co.jp/news/n18364.html
おかげさまで売り上げ良好です。
お買い上げいただいた皆様、本当にありがとうございます。
戦前戦中期における日本軍の航空戦略と技術開発を、一冊で見通せるお得な内容です。
まだご覧になっていない方は、是非、この機会にお手にとってみてください。
|amazon|楽天ブックス|紀伊國屋書店|honto|オムニセブン|e-hon
版元の吉川弘文館の情報によれば、2017年3月17日出来の予定です。
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戦前戦中期における日本軍の航空戦略と技術開発を、一冊で見通せるお得な内容です。
まだご覧になっていない方は、是非、この機会にお手にとってみてください。
軍用機の誕生: 日本軍の航空戦略と技術開発 (歴史文化ライブラリー)
- 作者: 水沢 光
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2017/01/20
- メディア: 単行本
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航研機の新資料を発見か!? 航空研究所長距離機の祝賀会 [『軍用機の誕生』]
航研機に関する資料を、東京大学文書館で発見しました。
<航研機>
航研機(こうけんき、正式名称は航空研究所長距離機)とは、東京帝国大学航空研究所が設計した実験機で、1938年5月に周回航続距離の世界記録を樹立したことで知られる航空機です。周回航続距離の記録は、同じ航路を周回し飛行した距離を競うもので、国際航空連盟(FAI)が公認する4種の世界記録の一つでした。1938年5月13日に、木更津飛行場を離陸した航研機は、銚子(千葉県)―太田(群馬県)―平塚(神奈川県)―木更津(千葉県)の一周約402キロのコースを、約62時間で29周して、飛行記録11,651.011キロの新記録を達成しました。これは日本の航空機が達成した唯一の世界記録です。
<東京大学文書館>
東京大学文書館は、東京大学にとって重要な歴史資料を所蔵している大学アーカイブです。東京大学の本郷キャンパス内に本館があり、柏キャンパスに分館があります。かつては、東京大学大学史史料室という名称でした。15年以上前から資料調査でお世話になっている史料館です。
<資料の概要>
航研機に関する技術資料の多くは、現在、国立科学博物館で保存されています。上野の国立科学博物館では、航研機の模型、ピストン(実物)、三面図(レプリカ)などが展示されています。一方、今回発見した航研機に関する資料は、技術開発に直接に関わる資料ではなく、世界記録樹立後に行われた記念祝賀会に関する資料です。この資料を含む文書群のタイトルは「諸向往復」。東京大学が官庁以外の機関等と交した資料群になります。資料のなかには、パーティーの出席予定者に郵送した招待状、招待者から戻ってきた出欠を記した返信はがき、パーティー当日の出席リスト、座席表などが含まれています。
<世界記録樹立の祝賀会>
パーティーは、1938年6月6日(月)午後5時30分から、東京帝国大学本郷キャンパスの山上会議所で開催されました。主催者は、長与又郎(東京帝国大学総長)で、学内の招待者は、東京帝国大学航空研究所から和田小六(航空研究所所長)、田中敬吉(同所員)、小川太一(同)ら20人、他に各学部長など18人の合計38名。一方、学外からの招待者は、香積見弼(陸軍航空技術研究所長、陸軍少将)ら陸軍関係者10名のほか、海軍から中村止(海軍航空本部技術部第一課長、海軍機関大佐)、産業界から松方五郎(東京瓦斯電気工業社長)ら3人の合計14名でした。
<資料の詳細は…>
資料の位置づけなどの詳細は、2017年3月1日発売の吉川弘文館PR誌『本郷』128号(2017年3月号)掲載の拙著「航研機開発と陸海軍」に書きましたので、是非ご覧いただければと思います。PR誌『本郷』は、残念ながら、通常の雑誌とは異なり一般の書店やアマゾンなどでは取り扱っていません。吉川弘文館にご連絡いただければ、購入したり(税込定価200円)、定期購読したり(年6冊、1000円、送料込)、見本誌を入手したりすることが可能です。大きな書店では、無料で配布しているところもあります。また、公共図書館などでも閲覧できるところがあるようです。
吉川弘文館PR誌『本郷』128号(2017年3月号)のご案内
<航研機>
航研機(こうけんき、正式名称は航空研究所長距離機)とは、東京帝国大学航空研究所が設計した実験機で、1938年5月に周回航続距離の世界記録を樹立したことで知られる航空機です。周回航続距離の記録は、同じ航路を周回し飛行した距離を競うもので、国際航空連盟(FAI)が公認する4種の世界記録の一つでした。1938年5月13日に、木更津飛行場を離陸した航研機は、銚子(千葉県)―太田(群馬県)―平塚(神奈川県)―木更津(千葉県)の一周約402キロのコースを、約62時間で29周して、飛行記録11,651.011キロの新記録を達成しました。これは日本の航空機が達成した唯一の世界記録です。
<東京大学文書館>
東京大学文書館は、東京大学にとって重要な歴史資料を所蔵している大学アーカイブです。東京大学の本郷キャンパス内に本館があり、柏キャンパスに分館があります。かつては、東京大学大学史史料室という名称でした。15年以上前から資料調査でお世話になっている史料館です。
<資料の概要>
航研機に関する技術資料の多くは、現在、国立科学博物館で保存されています。上野の国立科学博物館では、航研機の模型、ピストン(実物)、三面図(レプリカ)などが展示されています。一方、今回発見した航研機に関する資料は、技術開発に直接に関わる資料ではなく、世界記録樹立後に行われた記念祝賀会に関する資料です。この資料を含む文書群のタイトルは「諸向往復」。東京大学が官庁以外の機関等と交した資料群になります。資料のなかには、パーティーの出席予定者に郵送した招待状、招待者から戻ってきた出欠を記した返信はがき、パーティー当日の出席リスト、座席表などが含まれています。
<世界記録樹立の祝賀会>
パーティーは、1938年6月6日(月)午後5時30分から、東京帝国大学本郷キャンパスの山上会議所で開催されました。主催者は、長与又郎(東京帝国大学総長)で、学内の招待者は、東京帝国大学航空研究所から和田小六(航空研究所所長)、田中敬吉(同所員)、小川太一(同)ら20人、他に各学部長など18人の合計38名。一方、学外からの招待者は、香積見弼(陸軍航空技術研究所長、陸軍少将)ら陸軍関係者10名のほか、海軍から中村止(海軍航空本部技術部第一課長、海軍機関大佐)、産業界から松方五郎(東京瓦斯電気工業社長)ら3人の合計14名でした。
<資料の詳細は…>
資料の位置づけなどの詳細は、2017年3月1日発売の吉川弘文館PR誌『本郷』128号(2017年3月号)掲載の拙著「航研機開発と陸海軍」に書きましたので、是非ご覧いただければと思います。PR誌『本郷』は、残念ながら、通常の雑誌とは異なり一般の書店やアマゾンなどでは取り扱っていません。吉川弘文館にご連絡いただければ、購入したり(税込定価200円)、定期購読したり(年6冊、1000円、送料込)、見本誌を入手したりすることが可能です。大きな書店では、無料で配布しているところもあります。また、公共図書館などでも閲覧できるところがあるようです。
吉川弘文館PR誌『本郷』128号(2017年3月号)のご案内